日本フードサービス協会が発表した9月の外食売上高(全店ベース)は、前年同月比14.0%減となり、7カ月連続で前年実績を下回った。8月の16.0%減に比べるとやや上向いたが、新型コロナウイルス感染症の影響による客数の減少が続いている。
9月後半の4連休には一部で売上げが前年並みまで回復したが、企業の在宅勤務が続く中で、特に繁華街やビジネス街の夕食時間帯や飲食業態が苦戦している。前年より休日数が1日少なく、西日本が台風の影響を受けたことも回復の足取りを重くした。
業態別では、自治体による営業時間短縮の要請や宴会需要の消滅で、パブ・居酒屋が48.9%減。8月の59.0%減からは上向いたが、回復の道のりは遠そうだ。繁華街やビジネス街で客足の戻りが鈍いことから、ディナーレストランが28.7%減、喫茶も27.5%減と苦戦が続く。
4連休に前年並みまで回復するところもあったファミリーレストランは、19.7%減となった。「中華」と「焼き肉」は1ケタのマイナスに戻した。ファーストフードは、テークアウトとデリバリーが堅調な「洋風」が3.3%増と健闘し、全体では4.5%減だった。