[ワシントン 23日 ロイター] – IHSマークイットが23日公表した10月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は55.5と、1年8カ月ぶりの高水準となった。ただ、新型コロナウイルス流行の影響や11月3日の大統領選が迫る中で、成長や新規受注の伸びは小幅に鈍化した。
9月は54.3だった。指数は50が景気拡大・縮小の節目となる。
一部の製造業やサービス業は、コロナ危機で需要が圧迫されたと指摘。また、熾烈な争いが続く大統領選を控え、多くの顧客が発注を控えているという企業もあった。
海外顧客による需要の伸びも「顕著に」鈍化し、製造業者からは輸出向けの新規受注が再び縮小したとの声もあったという。
新規受注指数は54.3と、9月の54.8から低下した。
サービス業PMIは56.0で、前月の54.6から上昇。昨年2月以来の水準となり、ロイターがまとめたエコノミスト調査の54.6も上回った。サービス業は米経済の3分の2以上を占める。
サービス業の新規事業指数は54.3で、9月の55.0から低下した。
製造業PMIは53.3と、前月から0.1ポイント上昇。予想は53.4だった。新規受注指数は53.6から54.2に上昇した。製造業は米経済の11%を占める。