日本チェーンストア協会が発表した全国スーパー(加盟56社)の9月の売上高は、既存店ベースで前年同月比4.6%減だった。前年9月は消費増税前の駆け込み需要で2.8%増と伸びていたことから、その反動が出た。既存店売上高が前年実績を下回るのは5カ月ぶり。
食料品は新型コロナウイルス感染症の影響による内食需要や農産品の相場高などから引き続き好調で、既存店売上高は1.0%増だった。特に生鮮品の伸びが続いており、農産品は7.1%増、畜産品は5.4%増、水産品は4.6%増だった。総菜(1.9%減)とその他食品(1.4%減)は前年を下回った。
住関品は前年の駆け込み需要の反動が大きく、13.4%減となった。特に医薬・化粧品(26.6%減)と家電製品(36.3%減)の落ち込みが大きかった。
衣料品は23.5%減と、7月(13.4%減)、8月(16.3%減)に比べて一段と需要が冷え込んだ。在宅勤務が広がっている影響で、紳士のスーツ、スラックス、ドレスシャツ、婦人のフォーマル、トップスなどが不調だった。