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小売販売2月は過去2番目の金額、買いだめで前年比1.7%増

都内のショッピングセンター
3月31日、経済産業省が発表した2月の商業動態統計速報によると、小売業販売額は前年比1.7%増となった。ロイターの事前予測調査では1.2%減が予想されていた。写真は2017年3月、都内で撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 31日 ロイター] – 経済産業省が31日に発表した2月の商業動態統計速報によると、小売業販売額(全店ベース)は前年比1.7%増の11兆2280億円と5カ月ぶりに増加した。新型コロナウイルスの影響による買いだめでマスクや除菌剤、トイレットペーパーの販売が急増、1959年の調査開始以来過去2番目の金額となった。

ロイターの事前予測調査では1.2%減が予想されていた。

業種別では飲食料品、機械器具小売り、燃料、医薬品化粧品、無店舗小売りなどが増加。各種商品、織物衣服、自動車などが減少した。

業態別ではスーパー、コンビニエンスストア、家電大型専門店、ドラッグストア、ホームセンターが増加。百貨店は訪日客不振で減少した。

2月末に安倍晋三首相がイベント自粛、学校休校要請を打ち出したことで、各種商品の買いだめの動きが顕著だった。スーパーでは飲食料品や衛生用品の販売が伸びたほか、コンビニも備蓄用レトルト食品やマスクなどが増えた。特にドラッグストアはマスク、トイレットペーパー、除菌剤などの販売が増え、前年比18.9%増の6054億円と過去3番目の販売額だった。