[東京 21日 ロイター] – 日本百貨店協会が21日発表した1月の全国百貨店売上高は、店舗数調整後で前年比3.1%減の4703億円と、4カ月連続マイナスになった。記録的な暖冬で季節需要が落ち、主力の衣料品を中心に冬物商材が苦戦した。
訪日外国人向け売り上げは前年比20.9%増。昨年は2月から始まった春節が、今年は1月のスタートとなったことが1月の売り上げの追い風になった。ただ、下旬からは新型コロナウイルスの影響で、国内顧客を含めて販売動向は厳しいものになった。
商品別では、主力の衣料品は同6.8%減と苦戦。暖冬でコートなどの売り上げが振るわなかった。ただ、ジャケットやカットソーなど春物商品が買われた。雑貨も1.5%減と前年実績に届かなかったが、内訳をみると、けん引役の化粧品と美術・宝飾・貴金属などの高額品がとも4カ月ぶりに前年を上回った。
調査対象の百貨店は75社・207店舗。東京地区は前年比2.4%減と、4カ月連続マイナスとなった。