日本百貨店協会が発表した全国百貨店の2019年の売上高(速報値)は5兆7547億円で、全店ベースでは前年比2.2%のマイナスだった。店舗数の減少もあり、6年連続で売上高が減少した。
既存店ベースの売上高も1.4%減で、2年連続のマイナスとなった。消費増税や暖冬の影響で、10〜12月が前年同期比8.8%減と大きく落ち込んだ。
地区別の既存店売上高は、10大都市が0.8%減、10大都市以外の地方店が2.8%減だった。10大都市では、名古屋(0.1%増)と大阪(0.8%増)が前年実績を上回ったが、その他の都市は前年割れだった。
商品別では、化粧品や美術・宝飾・貴金属が好調だった「雑貨」が2.7%増とプラスを維持したものの、主力の「衣料品」が4.0%減、「食料品」が1.1%減となるなど苦戦した。
19年12月の月次売上高は既存店ベースで前年同月比5.0%減と、3ヵ月連続のマイナスだった。