全国スーパーマーケット協会など3団体がまとめた食品スーパー270社の2019年の全店売上高は10兆7880億円と前年比0.1%の減少だった。11年の調査開始以来、全店売上高が前年実績を下回るのは初めて。
既存店ベースの売上高も1.3%減と前年比マイナスだった。商品部門別では総菜が0.3%増と前年実績を上回ったが、その他の部門は全てマイナスだった。主力の生鮮3部門合計は1.8%減で、特に青果が3.1%減と苦戦した。19年は長梅雨や台風上陸で客足に影響があったほか、暖冬で季節商材の売れ行きがよくなかった。
エリア別の全店売上高を見ると、関東(0.3%増)と中部(0.2%増)はプラスとなったが、北海道・東北、近畿、中国・四国、九州・沖縄はいずれもマイナス。既存店ベースでは全エリアが前年割れだった。
19年12月の月次売上高(速報値)は、全店ベースが0.3%のプラス、既存店ベースでは1.0%のマイナスだった。既存店売上高の前年割れは14ヵ月連続となった。