[東京 22日 ロイター] – 日本百貨店協会が22日発表した10月の全国百貨店売上高は、店舗数調整後で前年比17.5%減の3863億円と、3か月ぶりマイナスになった。
10月からの消費増税を前に9月に駆け込み需要があったことから、10月はこの反動による売上減が起きた。また、台風による臨時休業や短縮営業なども重なり、売り上げは大きく落ち込んだ。
訪日外国人向け売り上げも為替の円高や米中摩擦などを背景に、前年比13.8%減と2カ月ぶりの前年割れになった。
商品別にみると、9月の駆け込み需要が大きかった美術・宝飾・貴金属などの高額品が前年比31.3%減、化粧品も21.3%減となり、これらを含む雑貨は24.3%減と不振だった。ほかにも、身の周り品や主力の衣料品も20%を超えるマイナスとなった。
調査対象の百貨店は76社・208店舗。東京地区は前年比19.0%減と、3カ月ぶりマイナスとなった。