日本惣菜協会(東京都)の「2022年版惣菜白書」によると、21年の総菜の市場規模は10兆1149億円で、対前年比3.0%増となった。コロナ禍を乗り越え、少子高齢化や女性の社会進出といった環境下で再び拡大基調をたどっている。
惣菜白書が発表した業態別市場規模では、「総菜専門店」は2兆7432億円で同0.5%増と、ここ数年下降基調にあったが、わずかに上昇した。市場全体に占めるシェアは同0.6ポイント(pt)減の27.2%だった。一方、「CVS(コンビニエンスストア)」は同1.6%増の3兆2015億円。「食料品スーパー(SM)」の市場規模も同6.6%増の2兆9470億円と順調にシェアを伸ばしている。
総菜専門店企業上位5社の業績を見ていくと、全社が減収となった前年から回復傾向にある。「Hotto Motto(ほっともっと)」などを展開する最大手プレナス(東京都)の22年2月期の店頭売上高(ほっともっと事業)は対前期比1.4%増の1059億円となり、デリバリーやネット注文の売上が引き続き好調に推移している。業界第2位で、
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