上位5グループのシェアが9割を超えている総合スーパー(GMS)市場。事業構造改革が進むものの苦戦が続き、市場の縮小が止まらない。セブン&アイ・ホールディングス(東京都:以下、セブン&アイ)はイトーヨーカ堂(東京都)のさらなる事業構造改革を発表。対してイオンリテール(千葉県)は一定の改革の成果を出し、シェアを拡大している。
IYはアパレル撤退、さらなる店舗閉鎖へ
2022年度のGMSの市場規模は13社の営業収益を合計した4兆9487億円だった。各社とも今年度から「収益認識に関する会計基準」を適用していることに加え、後述の理由でフジ(愛媛県)の業態区分を食品スーパーに変更したこともあり、市場規模は対前年度比で16.3%縮小。上位5グループのシェアは93.8%で、1.1ポイント(pt)減少した。
最大手のイオン(千葉県)グループは、22年3月にマックスバリュ西日本(広島県)と共同持株会社を設立したフジをGMSからSM区分へ移行したものの、全体シェアは1.2pt増の45.2%となった。
GMS首位のイオンリテール(千葉県)は同基準適用により2 3 年2月期営業収益が1 兆7516億円と同3.6%減少したが、営業利益は57億円とコロナ前の実績を上回り黒字転換を果たした。市場シェアは
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