[東京 22日 ロイター] – 日本百貨店協会が22日発表した2月の全国百貨店売上高は、店舗数調整後で前年比0.4%増の4220億円と、4か月ぶりのプラスだった。
2月は株価や為替が安定したことから、1月に苦戦した美術・宝飾・貴金属などの高額商材の売り上げが好転した。また、化粧品やラグジュアリーブランドも好調で、商品別では雑貨と身の回り品がそれぞれ同5.1%増、同1.3%増とプラスに転じた。
主力の衣料品は同1.1%減となったが、2月後半から暖かくなったことで春物衣料が動きを見せ、ウエートの大きい婦人服・用品に限れば0.4%増と4カ月ぶりに前年を上回った。
食料品は全体では0.9%減となったが、バレンタイン商戦が盛況で、贈答から自家需要を含めた幅広い世代が楽しめるイベントに拡大したことなどから、菓子は0.7%増加した。
また、春節商戦をけん引役に、訪日外国人向け売り上げは過去最高の319億円を記録し、客単価も8カ月ぶりに前年比プラスとなった。
調査対象の百貨店は79社・217店舗。
東京地区は前年比0.5%減と、3カ月連続でマイナスとなった。