日本政府観光局が発表した2月の訪日外国人客数は前年同月比3.8%増の260万4300人だった。5カ月連続で前年を上回り、2月としては過去最高を更新したが、1月の7.5%増に比べて伸び率は低下した。
今年は春節(旧正月)が2月上旬となったことで、旅行需要の一部が1月末に前倒しで発生、東アジアの中華圏からの客足が鈍化した。中国からの訪日客数は1.0%増、香港は0.5%増、台湾は0.3%の減少だった。
一方で、タイ(31.4%増)とベトナム(68.6%増)からの訪日客は大幅に増えた。ベトナムは、テト(旧正月)の連休が昨年より2日増えて9連休となったことが寄与した。タイは新規就航や増便で航空座席供給数が大きく増加したことが客数を押し上げた。
欧米では米国(13.2%増)とカナダ(14.7%増)は順調に増えたものの、英国は欧州連合(EU)離脱に伴う経済不安などから海外旅行需要が鈍化し、1.2%減だった。
■訪日外国人客の国・地域別シェア(2019年2月)
出所:日本政府観光局