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週刊コンビニエンスストアニュース ファミマが聴覚障がい者サポートの取り組みを開始

ファミリーマートの外観

 聴覚に障がいのある顧客への配慮として「耳マーク」を設置する動きが広まっている。新型コロナウイルス流行の影響でマスク生活が日常化したことで、聴覚に障がいのある顧客から店員の口元の動きが見えず、受け答えに支障を生じやすくなったことが背景にある。コンビニではローソンが8月からカウンターに貼付する「指差しシート」を用意した。ファミリーマートでも11月22日から「指差しシート」と「コミュニケーションボード」をカウンターに設置し、聴覚障がい者をサポートしていく。こうした配慮は、コンビニにとって不可欠な取り組みとなっていくのかもしれない(11月22日~28日のニュースをまとめました)。

ファミリーマート
フィリピンの「規格外品」バナナを使用したドリンク

 ファミリーマートは11月22日、バナナの生産・商品化の過程で「規格外」となったバナナを使用することでフードロスを削減し、地球環境保全への貢献をめざした商品「ごろごろ果肉フルーツミックスミルク」(税込280円)を発売。8月に発売した「高地栽培バナナ」の規格外品と、ドールの規格外品「もったいないバナナ」を使用した「ごろごろ果肉バナナミルク」に続く第2弾となる商品だ。

 規格外品のバナナを使用し、マンゴーとパインアップルの果肉、オレンジとリンゴの果汁に乳製品を加え、ごろごろとした果肉感とフルーティな味わいを楽しめるドリンクに仕上げた。

「指差しシート」と「コミュニケーションボード」を店舗に設置

 11月21日には、聴覚や言語障がいのある顧客の買物をサポートする取り組みとして、レジカウンターに「指差しシート」と「コミュニケーションボード」を設置した。

 東京都、神奈川県、愛知県など14都府県の約20店舗から設置を開始し、順次、全国の店舗へ拡大していく。聴覚に障がいのある社員の意見を参考に作成し、接客時に顧客に尋ねる内容をシートとボードに記載した。

FAMIMA CAFÉで最も香り高いモカブレンド

 11月22日には「世界NO.1のバリスタ」である柏谷哲氏と共同開発した「FAMIMA CAFÉ」の「モカブレンド」をリニューアルした。

 新しいモカブレンドは、最高等級豆を100%使用し、エチオピアイルガチェフェ産のモカ豆を配合したスペシャルティコーヒーで、従来の焙煎よりも高温・短時間で熱を加え、コーヒー豆内部の細胞を一気に崩壊させる焙煎方法の“香る焙煎”を採用。より多くの香り成分を1杯のコーヒーに抽出することができる。沖縄県を除く全国で発売。

バッテリー交換式小型EVトラックの配送実証を開始

 11月から2025年3月末まで、埼玉県・三郷中央定温センターを拠点とするエリア内の店舗で、バッテリー交換式小型EVトラックの店舗配送における配送実証を開始する。バッテリーの充電は通常、一定の時間を要するが、今回のEVトラックではバッテリーのパック交換が約3分でできるため、今後の商用車におけるEVトラックの普及促進に大きく貢献することが期待されている。

 実験では、三郷市と八潮市を中心とする約80店舗に向け、車両2台を使って1日3便の配送を行い、センターにバッテリーパック交換ステーションを設置して交換作業を実施。バッテリー交換式小型EVトラックの利便性や実用性(電力費用・航続距離・温度管理)などを検証していく。

ファミチキを揚げた油でバスを運行

 11月25日には、佐賀市と連帯し、店舗の使用済み食用油を高品質のバイオディーゼル燃料に精製し、市営バスなどの燃料として使う取り組みの協力店舗を3店舗増やし、計9店舗とすることを発表した。

 これは、昨年2月から進めてきた取り組みで、昨年度(2021年4月~2022年3月)の廃食油の回収実績は3494ℓ。精製過程で作業負荷の原因となる不純物が少ないことから、回収店舗を増やすことになった。ほかにも、ファミリーマートの廃食油は、養鶏用飼料の添加剤やインク、石鹸などに100%リサイクルされ、一部は「薬用ハンドソープ」として店舗で使用している。

ローソン
生クリーム専門店と共同開発した7品

 ローソンは11月22日、全国の店舗で、生クリーム専門店Milkとコラボレーションしたスイーツ、調理パン、ベーカリーを発売した。バターとカスタードを使用したクリームと北海道産生クリームを配合したホイップクリームを重ねた「Uchi Café×Milk MILKモンブランケーキ みるく&バター」(税込333円)、コクとミルク感のあるホイップクリームと香り高いバターを楽しめる「Uchi Café×Milk MILKシフォンケーキ みるく&バター」(同289円)、クロワッサン生地とクッキー生地を巻き込んだパンでミルククリームをはさんだ「MILKスイートクロワッサン」(同160円)など計7品。

公式HPで「指差しシート」のデータを公開

 11月21日には、公式ホームページで、レジ袋やカトラリー、レンジでの温めの有無を指差しで確認できる「指差しシート」のデータを公開した。もともとは、ローソンでの買物時に、コミュニケーションに不便を感じる顧客へのサポートとして8月から全国の店舗で始めたものだ。全国の自治体や小売店から提供してほしいという要望に応えて公開を決定した。公開データでは、業態に合わせて活用できるようPDF形式にした。

オリジナルサラダの包装材使用変更で2つの効果

 11月29日からは、ローソンの関東店舗で、オリジナルサラダの「たんぱく質が摂れる豚しゃぶサラダ」と「たんぱく質が摂れる蒸し鶏と玉子のサラダ」(いずれも税込451円)の包装材の仕様を変更する。これまでは、容器と蓋をはめ合わせる「嵌合(かんごう)蓋」を使用し、脱落防止のため補助テープで固定していたが、上蓋をシールタイプに変更することで、蓋と補助テープ部分のプラスチック使用量を抑えることができ、年間で約11トンの削減を見込んだ。

 さらに、シールタイプの上蓋で密閉することで、鮮度を保ったまま約1日間延長して販売することも可能になり、食品ロス削減効果も期待できる。

ミニストップ
「コーンスナック魯肉飯風味」

 ミニストップは11月22日、台湾定番の魯肉飯(ルーローハン)を、スナックで再現した「コーンスナック魯肉飯風味」を発売した。五香粉などを使用して本格的な味わいに近づけ、ノンフライ製法で仕上げたコーンパフを、しっかりと味がのるようリング形状にした。税抜128円。

「たいめいけん」監修商品8品を発売

 11月22日には、老舗洋食店として有名な東京日本橋「たいめいけん」の三代目、茂手木浩司シェフ監修の商品を発売。「デミグラスソースオムライス」(税抜548円)、「バター醤油ラーメン」(同555円)など、8品を揃える。

セコマ
茨城県産「紅はるか」のペーストを使ったアイスクリーム

 セコマは11月26日に、茨城県産さつまいも「紅はるか」のペーストを使った「Secoma紅はるかアイスクリーム」を発売した。紅はるかのなかでも追熟することで甘みが増す「紅優甘(べにゆうか)」のペーストを同社で初めて使用し、さつまいもの甘さと北海道豊富町産生クリームのコクが広がるアイスクリームに仕上げた。税抜200円(茨城県・埼玉県220円)。