ローソン(東京都/竹増貞伸社長)は、既存店の冷凍食品売場拡大や「冷凍デザート」や「冷凍弁当」といった、市場の成長性が期待できるカテゴリーを中心にプライベートブランド(PB)商品を投入している。あわせて、店舗改装による冷凍食品売場の拡大も推進。「ローソンらしさ」を体現する冷凍食品の商品政策(MD)を取材した。
CVSだからこそ可能な冷凍食品の品揃え
ローソンは2018年頃から夕夜間の販売強化に向けた取り組みの一環として、冷凍食品の品揃えを拡充してきた。この時期は、冷凍食品が多様化し、高価格帯にも広がり始めたタイミングと重なる。
20年からのコロナ禍で、冷凍食品における消費者の食シーンや購買シーンが変わってきている。ローソン商品本部FF・日配食品部シニアマーチャンダイザーの林洋一郎氏は「コロナ禍で冷凍食品の用途が変化し、需要がストック型のみならず、即食型へもとシフトしている」と消費者ニーズの変化を分析する。
CVSはSMに比べて売場面積が小さいため、冷凍食品の品揃えにはどうしても限りがある。そこでローソンは、消費者が「ローソンの冷凍食品に求めるもの」を分析した。その結果、上位に挙げられた「おつまみ」「デザート」「パン」を中心に、市場の伸びが期待できるカテゴリーを強化。具体的には「冷凍デザート」「冷凍刺身」「冷凍弁当」「冷凍ベーカリー」といった新機軸を打ち出している。林氏は「『ローソンらしさとは何か?』を徹底的に突き詰め、お客さまが求める商品をきちんと品揃えすることがリピート購入につながる」とねらいを明かす。
新商品開発でリピーター獲得!
新機軸の商品投入は、新規顧客の獲得にも寄与している。
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