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富士フイルムの純利益予想、一転増益で過去最高益へ

富士フイルムのロゴ
2月9日、富士フイルムホールディングスは、2022年3月期の営業利益見通し(米国会計基準)を前年比36.0%増の2250億円へと上方修正した。写真は同社のロゴ。都内で2017年6月に撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 9日 ロイター] – 富士フイルムホールディングスは9日、2022年3月期の連結純利益予想を前年同期比2.1%増の1850億円へと上方修正した。イメージング部門を中心とした好調な業績を織り込み、11月に発表した前回予想から100億円上積みした。最終減益予想は一転、過去最高益となる見通し。

連結売上高は、従来予想の2兆5100億円を据え置いた。営業利益は前年比36.0%増の2250億円へと50億円上乗せした。売上・営業利益ともにビジネスイノベーション部門を減額し、イメージング部門を増額。為替レートは1ドル109円から112円、1ユーロ132円から130円へと修正した。

IBESがまとめたアナリスト15人による通期連結営業利益の予想平均値は2240億円だった。

同時に発表した21年4―12月期(9カ月)の連結売上高は前年同期比18.3%増の1兆8609億円、営業利益は同54.8%増の1865億円、純利益は同24.2%増の1571億円。営業利益、純利益ともに同期間では過去最高益となった。ヘルスケア部門のオーガニックな成長と富士フイルムヘルスケアの連結子会社化も寄与した。イメージング部門では、新型コロナウイルス禍からの回復やインスタントフォトシステム、デジタルカメラなどの販売も好調で、増収増益となった。