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イオンウエルシア九州安倍社長が語る、「ウエルシアプラス」の成長戦略

フード&ドラッグの“業態論”を超越した「地域の健康ステーション」をつくる

──1号店の「大野城若草店」から数えて今回で4店舗目の開業となりました。まずはここまでをどう振り返りますか。

安倍 どの店も多くのお客さまに支持いただいており、販売は好調に推移しています。とくに、「店内調理の総菜」と「調剤併設」は、競合するドラッグストア(DgS)や食品スーパー(SM)に対して強力な武器として機能していると強く感じています。

 総菜に関しては、ウエルシアプラスのフォーマットを設計する時点で、「必ず店内調理を行う」と決めていました。「出来立て」「おいしさ」「安心安全」を訴求することは、他のフード&ドラッグに対して明確な差別化ポイントになると踏んだからです。また私自身、育児や介護を経験してきたなかで、「出来立てのおいしい総菜が家の近くで気軽に買える」ことの重要性を強く認識していたことも大きいです。

安倍俊也 イオンウエルシア九州代表取締役社長

──一方の調剤については、他のDgSでも併設率向上をめざした動きが活発化しています。

安倍 前提として、われわれが考える調剤業務とは「処方せんの枚数をこなすこと」ではありません。「血圧が気になる」「最近太り気味」「食欲がない」など、すぐ病院に駆け込むほどではないけど、健康に関するちょっとした心配事があるというお客さまのご相談に薬剤師がいつでも親身に応じる。これが調剤併設の価値なのです。

 そのうえで今後考えているのは、

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