日本家庭園芸普及協会は、2023年度実施の第32回グリーンアドバイザー認定試験より、コンピューターを使用した試験(CBT方式=Computer Based Testing)による試験制度を導入する。これにより、地方の人でも格段に受験がしやすくなる。
30年以上の歴史
園芸業界必須の資格
同協会では、ここ数年、受講・受験者の利便性を図るために、さまざまな制度改革を行ってきた。
2021年度から、年齢制限や職歴などの資格要件が緩和され、だれでも受講・受験が可能になった。また同年から、資格取得のための講習が実会場での受講から、インターネットによるストリーミング動画配信になり、期間中であれば、好きな時間に何度でも繰り返し学習できるようになっている。
資格取得のために用意された独自のテキストと著名な講師陣による講義動画は、必要な知識を集中して学べる機会として、企業の社員教育としても最適との評価が高く、「グリーンアドバイザー」は、文字どおり園芸業界において必須の資格である。
全国合計300カ所以上のテストセンターで受験可
さらに23年度からCBT方式による試験が導入されることになり、受験生の利便性が向上することになった。
これまで東京・大阪・名古屋等の主要都市のみでしか受験ができなかったのに対し、47都道府県、全国合計300カ所以上のテストセンターで受験できるようになった。これまで地方在住の受験生は長距離の移動や宿泊を伴う可能性が高く、受験が難しいという声もあったが、講習と同様にインターネットによる試験制度の導入により、格段に受験しやすくなった。
さらに、試験日も23年9月1~30日までの間であれば、自分でインターネットにアクセスして好きな日時で予約が可能だ。試験予約日の3日前までなら、会場・日時の変更が無料で何度でも可能なため、急に都合が合わなくなった場合でも安心して受験できる。
日本家庭園芸普及協会では、グリーンアドバイザー資格を取得したあとのサポートの充実も図っている。「園芸CPD制度」に登録し(無料)、活動報告を申請することで「グリーンアドバイザー園芸ソムリエ」をはじめとする各種称号を取得することができ、グリーンアドバイザーとしての経験・実績を広くアピールできる。
また、年4回発行する冊子やホームページにアップされる情報を入手したり、同協会が主催するセミナーや、「日本フラワー&ガーデンショウ」をはじめとするさまざまなイベントに参加することができ、知識の向上や人脈づくりに生かすこともできる。
試験制度が刷新される今年を機会に、グリーンアドバイザー資格取得に挑戦することを勧めたい。
認定試験
講習期間:2023年4月上旬~9月30日(土)- 試験期間:2023年9月1日(金)~9月30日(土)
- 試験方式:CBT方式
- 試験会場:47都道府県、全国300カ所以上のテストセンター
講習・試験の申込方法等
- 受講・受験資格:年齢・職歴等は不問
- 受講・受験料( 税込み):【 一般】40,700円 【学生】20,350円 【再受講・受験】29,700円
- 申込期間:2023年4月3日(月)~8月31日(木)
- 合格発表日:10月17日(火)正午※予定