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小売のゲームチェンジャー10人総力インタビュー! あのトップは今、何を考え語るのか?

グループ再編、M&A(合併・買収)による親会社変更、創業者引退などに伴う代替わり、プロパーからの昇格─個社で事情は異なるものの、ここ数年、小売業界ではトップ交代が相次いでいる。再編に次ぐ再編で業界勢力図がめまぐるしく塗り替わる中、各企業の経営トップは今、何を考えているのか。大手リージョナルからローカルまで、この先の流通・小売の「ゲームチェンジャー」となりうる10社の経営トップを取材した。(ダイヤモンド・チェーンストア編集部)

相次ぐ大型再編でパワーバランス一変

 小売の勢力図に大規模な地殻変動が起きている。

 トライアルホールディングス(福岡県/永田洋幸社長:以下、トライアルHD)は2025年7月、西友(東京都/楢木野仁司社長)の買収手続きを完了した。統合後は、プライベートブランド(PB)商品の相互供給、首都圏への小型店出店に向けた準備が急ピッチで進んでおり、とくに首都圏の競争が一気に激化するのではないかと観測されている。

 西友は今回のM&Aに先立ち、九州事業をイズミ(広島県/町田繁樹社長)、北海道事業をイオン北海道(北海道/青栁英樹社長)にそれぞれ売却している。これに伴い、福岡を中心とした九州エリアと、札幌市内における食品小売のパワーバランスも一変。傘下となった「サニー」において西友PBが扱えなくなったイズミが25年9月に新PBを発表するなど、余波は商品面にも及んでいる。

 それだけではない。イトーヨーカ堂(東京都/山本哲也社長)、ヨークベニマル(福島県/大髙耕一路社長)などを傘下に抱えるヨーク・ホールディングス(東京都/石橋誠一郎社長)は、9月から米ファンドを親会社とする新体制が始動している。

 イオン(千葉県/吉田昭夫社長)グループも食品スーパー(SM)の新たな再編計画を発表。26年3月をめどに、ダイエー(東京都/西峠泰男社長)を中心とした首都圏、近畿圏のSM事業を再編する。年内には、ウエルシアホールディングス(東京都/桐澤英明社長)とツルハホールディングス(北海道/鶴羽順社長)の経営統合も控えている。

本記事でわかることは

  • 小売業界では、M&Aやトップ交代が相次ぎ、業界の勢力図が変化している。

  • 経営者の世代交代が進み、40代や30代前半の若い経営者が増えている。

  • 規模の大小に関わらず、特定のカテゴリーやエリアで強みを持つ企業が顧客に支持されている。

 

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