地盤とする関東圏を飛び出し、関西、中部、九州、東北と近年全国に商勢圏を広げようとしているロピア。同社は2024年3月、沖縄県1号店である「ロピア沖縄国際通り店」(沖縄県那覇市:以下、国際通り店)をオープンした。沖縄初出店、しかも初のフランチャイズ(FC)方式の出店とあって、業界関係者の注目を集めた同店。沖縄という特殊な商圏でロピアのスタイルは受け入れられているのだろうか。確認するため、現地に足を運んだ。
(調査日2024年4月14、15、17日)※本文中の価格はすべて本体価格
近年競争が激化する沖縄の食マーケット
ロピアの沖縄1号店である「国際通り店」は、沖縄都市モノレール(ゆいレール)「牧志」駅から直結の商業施設「さいおんスクエア」の1階部分にある。店名のとおり、店舗は観光客でにぎわう沖縄県那覇市のメインストリート「国際通り」に面しており、周辺には約200mの場所に「サンエーV21食品館安里店」、約300m離れて「栄町りうぼう」などがあり、競争は激しい。
「国際通り店」の最大の特徴は、なんといってもFC運営しているという点だ。FCでの出店はロピアでは初。運営を担うのは「フレッシュプラザユニオン」の屋号で沖縄県内に20店舗を展開する野嵩商会(仲村明社長)だ。
「いい人・いい町・いい暮らし」をモットーに掲げ、1983年の設立から沖縄初の年中無休・24時間営業の地域密着型スーパーマーケット(SM)を展開する同社。好調な沖縄経済を背景に近年業績を伸ばしており、やや古いデータとなるが2023年3月期の売上高は330億円となっている。
ただ、沖縄の食マーケットを巡る競争は年々激しさを増している。
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