平和堂の大型店改革の本丸である衣料品と住関連部門の強化において進めている「ショップ化」の施策。自社商業施設への出店だけでなく、外部ショッピングセンター(SC)への出店も進んでおり、そこで得られた成功事例を既存店に横展開している。ここでは専門店スピンアウトの最新事例をみていきたい。
子供向け商品を集約
品揃えや売り方を見直し、売れる衣料、住居関連部門をめざす平和堂。その中、一定の集客力があると判断した売場は、一般の商業施設へテナントとして単独出店する方針だ。
その中、同社の子供関連商品を扱う売場は、今年4月14日にリニューアルオープンした商業施設「アスピア明石」(兵庫県)に、単独の専門ショップ「kids fest( キッズフェスト)アスピア明石店」として初出店した。
店を構えるのは南館1階の一角。売場面積は約150坪で、従来、自社の大型店で展開していた標準サイズの250坪と比べるとややコンパクトなサイズである。コンセプトは「お子様の『遊び』と『学び』を応援するキッズライフスタイルショップ」。
これまで平和堂の大型店では、子供用商品を買う場合、広い店内をあちこち回る必要があった。服は服売場、靴は靴売場といったように、異なるカテゴリーの売場が各所に分散しているためだ。これに対し、子供向けの玩具、文具、衣料、雑貨などを一カ所に集積したのがキッズフェストである。
平和堂が子供関連商品を集めた売場づくりを始めたのは2019年10月に遡る。富山県にある平和堂グループの大規模ショッピングセンター(SC)に、ショップ型売場をオープンしたのが始まり。以来、改装のタイミングで自社SC内に14店まで広げていた。
衣住事業部の堀吉伸部長は「子供向け商品の売場は、
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