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必読!ヨークベニマル大髙善興会長が語る、伊藤雅俊さんから学んだ小売業の基本とは

電気代の値上げが業績に対し大きな逆風となる中、ヨークベニマル(福島県/真船幸夫社長)の業績は堅調に推移している。同社業績と大髙善興会長の発言をまとめた。

実質増収増益の23年2月期決算

 ヨークベニマルの2023年2月期決算は新収益認識基準適用により営業収益が4699億円(前年同期は4781億円)、営業利益は180億円(前年同期は1 4 7 億円)で対前年同期比22.5%増だった。新基準適用前に戻すと営業収益は増収で実質的に増収増益だった。

電気代の値上げが業績に対し大きな逆風となる中、ヨークベニマルの業績は堅調に推移している。

 営業総利益が1443億円(前年同期は1197億円)となったことで、水道光熱費が対前年同期比で+ 4 5 億円、人件費も同+137億円増加した分を吸収し、営業増益となった。既存店売上高は対前期比0.8%減(前期は0.4%減)、内訳は同客数が同2.2%減となった一方で、同客単価は同1.4%増となっている。商品粗利率は30.3%で対前期比4.5ポイント(pt)の大幅改善となったが、これはプライベートブランド(PB)の販売が好調だったことや極端な値引きを抑制したこともあるが、前年に吸収合併したライフフーズが担う、高粗利率の総菜が加わったことが大きい(各粗利率増減は食品が4.8pt増、衣料0.6pt増、住居0.5pt減)。

 24年2月期の既存店売上高は通期で同1.2%増で計画。営業収益は同4%増の4886億円、営業利益は同1.1%増の182億円の増収増益を計画している。以上を踏まえて、23年4月上旬に行われた会見での大髙善興会長の発言をまとめていく。

24年2月期は順調な立ち上がり

──水道光熱費のさらなる増加が見込まれる24年2月期決算について。

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