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今年は早めに梅雨突入か? 2021年6月の天候予測と注目カテゴリを総まとめ!

この連載では毎月、気象庁の発表する「3か月予報」の中で“最も未来”(3か月目)の予報をベースに、ウェザーMDの実践方法を紹介していきます。今回は、気象庁が21年した3月24日発表の3か月予報をベースにした、21年6月のウェザーMDのポイントを解説します。流通小売企業に関わる皆さまの、計画立案の参考になれば幸いです。

bee32/istock

2020年6月の天候

 まず、2020年6月の天候を振り返ります(図表①参照)。20年6月は、上旬から中旬半ば頃にかけて太平洋高気圧の勢力が例年に比べて強く、顕著な高温傾向となりました。その後は、太平洋高気圧の勢力が後退する時期もあり、気温はおおむね平年並に戻りましたが、月間平均気温は高めで、全国の気象観測所の3分の1近くで6月としての歴代最高の記録(タイ記録を含む)となりました。

図表① 2020年6月の天候振り返り(上:気温、中:降水量、下:日照時間)

 降水量は東北地方の一部などで少ないところもありましたが、全国的には平年よりやや多めでした。梅雨入り当初から梅雨前線が日本列島の陸地に比較的近いところに停滞しやすく、雨の降りやすい日が多かったためです。また、南からの湿った空気が入りやすかった九州や南西諸島などでは、大雨に見舞われることが何度かありました。

 梅雨入りは北陸と東北南部で平年より1日早かったほかは平年並か遅めで、東北北部では平年より11日遅い25日でした(ただし、当初発表日は平年と同じ14日)。

 2020年6月の、特筆すべき天気に関する出来事は図表②のとおりです。客足あるいは販売動向に影響していると思われるものもあります。実績データの検証をされる際、あるいは前年のデータをもとに今年の予算を立てる際など、参考になさってください。梅雨入り・梅雨明けの日付について注意点があります。

図表② 2020年6月の天気に関する特筆すべき出来事

 当初発表された日付と、夏が終わってから気象庁内で事後解析を行った上で最終的に確定した日付が異なる場合があります。統計記録上は確定値の日付が残りますが、実際の消費行動の変化は気象庁の梅雨入り・梅雨明けの発表を受けて起こります。販売分析等を行う場合には図表②の中に記載されている当初の発表日を参考にしていただくほうがよいと考えます。

2021年6月の予報

 2021年6月の予報のポイントをまとめます。6月の気温は図表③のように、

・関東甲信、東海及び西日本、南西諸島は気温が平年並か高め
・北陸及び北日本は平年より高め(その他の地方に比べて高温の確率が高い)

 という予報になっています。

 なお、降水量は沖縄地方および南西諸島で多め、関東甲信~九州にかけては平年並か多め、北陸では平年並だが北陸では多くなる可能性あり、北日本では平年並と、西に行くほど多雨の可能性が高い予想となっています。

図表③ 2021年6月の気温予想(出典:気象庁HPより) ※地方表記の下の数字は「平年より低い確率:平年並の確率:平年より高い確率」を示す
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