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伊藤忠商事、石井専務執行役員が社長COOに昇格、川下関連事業を強化

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伊藤忠商事は1月13日、専務執行役員の石井敬太氏(60歳)が4月1日付けで社長執行役員COO(最高執行責任者)に就任すると発表した。写真は都内で2016年11月撮影(2020年 ロイター/Toru Hanai)

 伊藤忠商事は1月13日、専務執行役員の石井敬太氏(60歳)が4月1日付けで社長執行役員COO(最高執行責任者)に就任すると発表した。鈴木善久社長COO(65歳)は代表権のない副会長に就き、岡藤正広会長CEO(最高経営責任者)は留任する。

4月1日付けで社長に昇格する石井敬太氏(伊藤忠商事のウェブサイトより)

 石井氏は早稲田大学法学部を卒業後、1983年に伊藤忠商事に入社。化学品畑を歩み、有機化学品第一部長、伊藤忠商事インドシナ支配人兼伊藤忠タイ会社社長、執行役員化学品部門長などを経て、2020年4月から専務執行役員エネルギー・化学品カンパニープレジデント兼電力・環境ソリューション部門長を務める。

 伊藤忠は同日、2021〜23年度の中期経営計画骨子を発表、「マーケットイン」による事業変革と「SDGs」への貢献・取り組み強化を基本方針に掲げた。利益の源泉は川上から川下へシフトしており、「商品縦割り」となっている既存事業の弊害打破を急ぐ。ファミリーマートが取得した顧客情報を部門横断的に活用し、新たな事業を創出することなどがその試金石となりそうだ。