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セコマ、北大などと「フードロス削減コンソーシアム」、新技術で野菜の鮮度保持

北海道大学などと共同で食品廃棄問題の解決を目指す「フードロス削減コンソーシアム」を設立した。

 コンビニエンスストア「セイコーマート」を展開するセコマ(札幌市)は、北海道大学などと共同で食品廃棄問題の解決を目指す「フードロス削減コンソーシアム」を設立した。北大が開発した新技術を使って野菜の鮮度を保持し、サプライチェーンにおける食品廃棄を削減する取り組みを進める。

 セコマと北大は2019年6月から12月にかけて、保管倉庫において野菜の鮮度を長期に渡って保つ実証実験を行った。北大触媒科学研究所の福岡淳教授が開発したプラチナ触媒を設置した倉庫においては、キュウリやキャベツ、大根などの傷みが抑えられ、平均して5%程度歩留まりが向上した。

 このほど設立したコンソーシアムでは、鮮度保持技術の実用化と普及に向けた活動を行う。コンソーシアムは、セコマと北大のほか、北海道科学技術総合振興センター、北海道立総合研究機構が幹事となって設立した。

 フードロスは社会的な問題となっているが、日本の家庭から出る食品廃棄物の60%は青果物で、その量は約120万トンと推定されている(2014年農林水産省資料からの推計)。