生鮮強化の取り組みの一環で、トライアルがここ数年力を入れているのが「トライアルファーム」という事業だ。全国の生産者と直接契約を結んで密にコミュニケーションをとりながら、品質にこだわった野菜や果物を仕入れ、競合との差別化につなげている。同事業で将来的に見据えるのは、「トライアルが日本の農業も変革する」という壮大なビジョンの実現だ。
若手生産者と連携し、高級スイカの栽培を開始
熊本県北部の山間にある山鹿(やまが)市。田畑が広がる丘陵地をクルマで進んでいくと突如、「トライアルファーム」の立て看板とともに7棟のビニールハウス群が見えてきた。トライアルが契約するスイカ農場である。
栽培されているのは、「羅皇(らおう)ザ・スウィート」と、金色の果肉が特徴の「金色羅皇(こんじきらおう)」という2つの品種。いずれも一般的なスイカと比べて糖度が高いのが特徴で、なかでも金色羅皇は20度近くの糖度になることもあるという高級品種だ(10~12度が一般的なスイカの糖度)。
「あまり知られていないかもしれないが、
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