マミーマート(埼玉県/岩崎裕文社長)は2022年5月、千葉県流山市の既存店舗を改装し、ディスカウント型の新フォーマット「マミープラス」としてリニューアルオープンした。大々的な発表はなく、淡々とオープンしたマミープラスの1号店。同店ではどのような売場づくりをしているのだろうか。食品スーパー(SM)の経営コンサルティングで実績多数のアイダスグループ代表取締役鈴木國朗氏に解説してもらった。
※調査日:2022年8月25日、本文中の商品価格はすべて税抜
安さを強調するとともに付加価値も“プラス”する!
マミーマートがオープンした「マミープラス」屋号の1号店、「マミープラス西平井店」(千葉県流山市:以下、西平井店)は、流鉄流山線「平和台」駅から直線距離で約300mの場所にある。周辺はマンションや戸建て住宅がひしめく高密度の住宅街で、近隣には「イトーヨーカドー流山店」「ヨークマート平和台店」「ビッグ・エー流山平和台店」と競合店も多い。
マミープラスは、基幹フォーマットである「マミーマート」、1996年に第1号店を出店し現在20店舗を展開する「生鮮市場TOP」に続く、第3のフォーマットだ。店内に掲げられたメッセージボードによれば、マミープラスの“プラス”とは、「安心・健康をプラス」「美味しさをプラス」「満足をプラス」と、買物における付加価値の提供を意味するものとみられる。
同時に、マミープラスは、「家計にプラス」とも標榜した、「生鮮市場TOP」よりもさらに安さを強調したフォーマットでもある。ディスカウントスーパーでありながら、安さと同時に
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