福岡県筑後地方の中核都市で、県内3位の人口を誇る久留米市は、コスモス薬品にとって重要なドミナントエリアの1つであり、市内には12店舗を構える。今回は、コスモス薬品の3店舗と、それらと競合していると思われる「ダイレックス」「ハローデイ」「スーパーセンタートライアル」「業務スーパー」「ルミエール」の5店舗を現地調査。激戦地におけるコスモス薬品の強みや特徴、それに対する競合チェーンの戦術を考察してみた。
(調査日:2022年8月28~30日)※本文・表中のコスモス薬品の価格はすべて税込、それ以外は税抜。価格調査は8月28日に実施
コスモス売場印象
ディスカウントドラッグ コスモス国分バイパス店
青果、精肉も一部扱う標準サイズ
まずは、コスモス薬品3店舗の売場を見ていこう。
「国分バイパス店」は、店名のとおりバイパス沿いに位置する店舗で、売場面積は約1540坪。コスモス薬品としては標準的なサイズの店である。
入口付近には青果売場を展開しており、10尺什器で熊本産の「メロン」「スイカ」(各980円)など旬の果物をはじめ、青果を約25品目展開。生鮮を積極的には扱わないコスモス薬品だが、とくに九州の店舗ではこのように青果を一定数販売する店も多いようだ。品揃えや展開手法もこなれており、違和感はない。また、壁面では、海星ムサシ(福岡県)からの納品で精肉を19品目販売している。
冷凍食品は売場後方で64尺、約270品目を展開。カテゴリーごとにしっかりと棚割りがつくり込まれており、“コスモスらしい迫力”が感じられる。
ディスカウントドラッグ コスモス久留米国分店
やや小型ながら商品管理は万全
国分バイパス店からわずか400mほど離れた、住宅街の中に位置するのが「久留米国分店」だ。売場面積は約300坪(歩測)と、標準サイズと比較すると小振りであるが、食品の商品構成は
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