西友(東京都/大久保恒夫社長)のプライベートブランド(PB)「みなさまのお墨付き」は「消費者が支持するものだけを商品化する」というコンセプトのもと、消費者テストで80%以上の支持を獲得した商品のみを発売している。本稿では、その消費者テストの様子をレポートする。
味・容量・価格で総合評価
6月下旬、都内某所──。とあるビルの一室でみなさまのお墨付きの消費者テストは行われていた。今回、会場には20代と思われる若い人からシニア層まで、幅広い年代の女性22人が集まった。モニター1人につき個別の座席が用意され、机上には調査アンケートを記入するタブレットとタッチペン、キーボードのほか、テストの概要を説明する用紙、ペットボトルの水、プラスチックのコップ、アルコール除菌シートが置かれている。なお、消費者テストのモニターは、事前に候補者にアンケートを実施し、テストの対象となる商品を好きかどうか、食べた・購入した経験があるかなどの条件によって選ばれる。
みなさまのお墨付きの消費者テストは年に10回ほど、それぞれ約1週間~10日かけて行われる。この期間内にテストする商品は、時期によって多少差はあるものの50品目ほど。モニターをいくつかのグループに分け、1グループで数品目ずつを試食する。今回のように会場に集まっての試食がメーンだが、調味料や小麦粉など直接の試食が難しいものは、モニターの自宅に商品を送り、日常生活で商品を使って評価してもらう形式のテストもある。
今回消費者テストを実施する商品は、サラダやチルドの味噌ラーメン、麻婆豆腐の素など8品目。試食対象の商品が実際に販売される際の仕様(内容量、税抜価格、備考)と一般的な製品情報として参考となる他社の商品の情報をタブレットで見ることができる。また、これらの情報は試食前に司会者が口頭でも説明する。
商品は1つずつ机まで運ばれ、モニターは順番に試食。1つの商品ごとにその都度タブレットに評価を記入していく。質問項目は
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