クスリのアオキはこれまで300坪と450坪の2タイプで出店を行ってきたが、新たな標準フォーマットとして登場したのが、その中間サイズに当たる400坪タイプの店舗だ。今後の新規出店の5割が同タイプになるとクスリのアオキは明らかにしている。その1つである「クスリのアオキ南増尾店」(千葉県柏市:以下、南増尾店)を訪れ、その“戦力”を分析してみた。(調査日:1月26日、2月3日 文中の価格はすべて税別)
未来の成長を占う、戦略的フォーマット
クスリのアオキは2022年5月期を初年度とする5カ年の中期経営計画で「フード&ドラッグへの転換」を重点施策の1つに掲げている。その一環として、それまでのメーンフォーマットであった300坪型と、生鮮コンセッショナリーを導入した450坪型の中間にあたる、400坪タイプを新たな標準フォーマットとすることを発表。今後は新規出店の5割が400坪型での展開になるという。
クスリのアオキの命運を分けると言ってもよいこの戦略的フォーマットの1つとして、21年5月に千葉県柏市にオープンしたのが南増尾店だ。
同店は、新京成電鉄新京成線「五香」駅・「常盤平」駅からそれぞれ徒歩20分ほどの住宅地に位置する。近隣にはそれぞれ約500m離れて「ヨークマート青葉台店」「ハローマート南増尾店」の食品スーパー(SM)2店舗があるほか、2つの最寄り駅周辺にも数店舗が店を構えている。ドラッグストア(DgS)は、「ウエルシア柏南増尾店」「ウエルシア常盤平店」などがあるが、こちらも500mほど離れている。
南増尾店の売場面積は約388坪(歩測)。筆者はここ数年450坪タイプの店舗を中心に見てきたこともあり、やはり店に入った瞬間、全体的に小ぶりな印象を受けた。
まずは売場配置を確認しておこう(売場図参照)。
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