『リア王』や「リア・ディゾン」なら分かるけど、「リア充」って何、と首を傾げるご同輩は少なくないだろう。
「リア充」とは、「リアル(現実)の生活が充実している人物を指す2ちゃんねる発祥のインターネットスラングで、若者言葉でもある。対義語は非リア」(ウィキペディア)。
バーチャルの世界にほとんど見向きもせず、テニスやジョギング、読書、深酒、時々仕事に明け暮れているアナログ人間からすれば、「リア充」という言葉はとても興味深い。
それは逆に言えば、リアルで充実した生活を送っていない人がいかに多いのかを表していることにほかならないからだ。
若者にとって、現実とはそんなに面白くないものなのだろうか。
「失われた20年」「就職難」「景気低迷」「東日本大震災」「原子力発電所危機」など、現実には、確かに明るい話題は少ない。
そんな俗世間に距離置き、「非リア」ライフを楽しむのも生き方の一つだということは理解はできる。
けれども、だからと言ってバーチャルの世界に、長い人生の充実があるとは、やっぱり思えない。
そして、もし、多くの人が現実を楽しんでいないとするならば、現実には、まだまださまざまな商機があることを意味している気がする。
「リア充」という言葉が定着すればするほど、新しいビジネスの芽は尽きないということになると言えまいか?
参考:http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EA%A5%A2%BD%BC(はてなキーワード)