イオン(千葉県/岡田元也社長)グループの都市型小型店舗である、まいばすけっとが自宅のそばにできた話は、開業する直前、7月11日のBLOGで書いた。
http://diamond-rm.net/articles/-/8633
それ以降、これまで利用頻度が最も高かった三河屋さんの前を素通りして、まいばすけっとを利用するようになり、わが消費行動は大きく変わった。
なによりも値段が安い。ナショナルブランドのビール350mlが180円、炭酸水は500mlが88円、トップバリュ ベストプライスの氷は1kgといった具合だ。
猛暑の今夏は、とくに酒類や清涼飲料、氷、冷凍食品などについては、まいばすけっとでのみ購入。私の財布内シェアは、まいばすけっとがナンバーワンになった。
さて、開業から3カ月を経て、まいばすけっとに対する率直な感想を記すなら、値段は安いけれども提案はなく、最終的に私が購入する商品は固定してしまっているということだ。
実際に何を買っているかと言えば、品目数は20指に足らない。冷蔵庫代わりに利用するには申し分ないが、一方では飽きてしまっている自分にも気づく。
また、まだ開業3カ月なので発注の精度も悪く、欠品が多いという難点もある。
ただ、一方では、それはそれでいいのではという思いもある。
それというのも、これまでの食品スーパーとは、ありとあらゆるお客のために品揃えをしてきたようなところがあるからだ。
その結果が、同質競争につながり、オーバーサービス、オーバークオリティ、オーバーディスカウントのような状態を招き、最終的には食品スーパーの生産性を極端に下げる一因になっている。
これまでの食品スーパーのように、品揃えも、顧客設定も、「あれもこれも」は通じない時代に突入していると思う。
やはりトレードオフは必要であり、「あれかこれか」に特化する、まいばすけっとのようなフォーマットが食品スーパー業界にも、もっとでてきてもいいような気がする。
まいばすけっとは、既存の食品スーパーの枠では括れない「まいばすけっと」という名のオリジナリティに溢れるフォーマットである。
だからこそ、毀誉褒貶はあるだろうが、負けずにフォーマットの確立に努めてほしいものだ。