業績というのは、過去との比較しかできないものだと考えていた。
対前年との比較でどのくらい増えたのか? 減ったのか?
対予算比というのもあるけれども、それは会社が決めた数字との約束事であり、自ら課したものではない。しかも、その根拠は薄弱なことが多い。
だから、自分の事業の成長性を測るためには、前年との比較がもっとも有効であり、大切だと考えていたのだ。
ところが、ある経営者から、「そんなのじゃいつまで経っても、君は事業の責任者になれないね」と叱られた。
その経営者は、「事業は対未来比で見るべきだ」と言った。
まず、「自分が担当する事業をどうしたいのか?」というデザインがなければならない。
たとえば、次の3年間で売上を2倍にしたいのであれば、そこから逆算した数字が1年ごとの伸び率ということになり、去年と同じように動いていたならば、まず届かないと分かる。
「だから、そこからが本当の仕事になるんだよ」と経営者は教えてくれた。
対未来比で事業を見るためには、まず遠図を立てることが重要であり、それがなければ事業の責任者としては適切とは言えない、ということになる。
さて、毎度、唐突ではありますが、明日から6月16日まで、渡米するためBLOGをお休みいたします。
アメリカ流通業界の最先端事情を見聞きしてきたいと考えております。
詳細につきましては、このBLOGで追ってレポートしていく予定です。
よろしくお願いいたします。それでは、いってまいります!