サッカー日本代表の本田圭佑選手(CSKAモスクワ)が小学生の時に書いた作文には「世界一のサッカー選手になりたい」と明快な目標が掲げられている。世界一練習して、Wカップで有名になり、ヨーロッパのセリエAに入団して、レギュラー、背番号10、年棒40億円を勝ち取り、親孝行すると。
本田選手よりももっと具体的なのは、プロゴルファーの石川遼選手である。小学校6年生時に書いた作文は、2年後、日本アマチュア選手権出場。3年後、同ベスト8、4年後、同優勝とプロトーナメントでの勝利。そして6年後には日本オープン優勝、8年後の20歳で「アメリカに行って世界一大きいトーナメント、マスターズ優勝」とはっきり記している。
子供の頃から明確なビジョンを持ち、それに向けて努力を重ね、栄光を掴んだ2人の生き方に驚かされる。
「人生成功のカギを握っているのは目標設定にある」と言って憚らないのは、エコス(東京都/平邦雄社長)の平富郎会長だ。自ら講師を務める勉強会では、目標設定の大事さを強調し実際に持つようにと訴え、グループ企業の経営者を鼓舞激励している。さて、2012年度もそろそろ年度末。みなさんの会社には、次年度に向けて、より具体的で明確な目標がありますでしょうか?
『チェーンストアエイジ』誌2013年3月15日号