本年、『チェーンストアエイジ』誌編集部の「忘年会」は、私の意向で11月に開くことになった。
雑誌には年末進行があり、デザイン会社や印刷会社の年末年始休みをスケジュールに織り込み、通常よりも前倒しで多くの締め切りをこなさなければならないので、12月には集っていられない、というのが表面上の理由だ。
しかし本音は全く違う。
師走に入った瞬間、夜の巷は忘年会ムード一色に染まり、行きつけの店がことごとく“人気店”に変わってしまうためだ。
店が混雑するとどうなるか?
酒や酒肴の出が悪くなり、料理は生ぬるく、まずくなり、従業員が優しくなくなり、がっかりさせられる。
しかも、「2時間制」などと時間制限が設けられ、客は店から早々に追い出されてしまう。
同じコストをかけるなら、それとは正反対の応対にあずかれる時期に忘年会をしてしまった方がパフォーマンスは高い、という判断だ。
11月だって下旬ならば、季節感や慌ただしさは12月とはそれほど変わらない。
実は同じような理由から、私生活においても、クリスマスや松の内は外食を控え、巣ごもりの食生活やパーティを決めている。
「いいね!」「いいね!」とたくさんの褒め言葉が聞こえてきそうなくらいだけれども、この生き方は、記念日や季節感、場のムードを重んじる女の子には支持されないこと請け合い。マネする場合は、ご注意あれ!