「山より大きな猪は出てこない」という理屈は、子供でも理解できる。
企業の場合はどうだろうか?
私は「経営者の器の大きさまでしか企業は成長しない」と勝手に思い込んでいる。
小売業のケースで言えば、年商目標を「1000億円」「2000億円」「3000億円」と定めながら、手前で足踏みしている企業をよく目にする。
カベを前にして何年間も突破できないのは、経営者の器がそれまでの大きさと見るべきであり、目標達成を優先したいのであれば、一刻も早く交代したほうがよい。
ところが、そういう経営者に限って、「突破までは…」と居座り続け、企業をミスリードすることになる。
同じ業種・業態でも同じ期間に難なく同じ規模を突破している企業があるのだから、思い当たる節のある経営者の方は胸に手を当てて、考えてみてもらいたい。