西友ニトリあえずIKEA(西友にとりあえずいけや)。
昨晩、西友のテレビコマーシャルを見た。
びっくりしたー。凄いコピーだ。
西友は以前、同社の家電売り場で小島さん(コジマ)と山田さん(ヤマダ電機)とビックさん(ビックカメラ)と高田さん(ジャパネットたかた)が鉢合わせするという内容のコマーシャルを流していたことがある。「日本を代表する家電専門店も西友に集まるのだから、家電を買うなら西友で」というメッセージだった。
今回のコマーシャルは、ニトリ(北海道/似鳥昭雄社長)とIKEAグループ(スウェーデン/ミケル・オルソン社長兼CEO)を引き合いに出し、「ホームファニシングを買うなら西友」で、ということになるだろう。
自社の広告に他社名を出すという方法は、比較広告では常套手段だ。
しかし、西友とニトリ、IKEAを同格に扱い、消費者に3社が同レベルであることを刷り込むといったやり方は新しく、これまでの日本のCM市場で私は見たことがない。他人のふんどしで相撲を取るという意味でも、この広告の効果の行方を追ってみたい。
西友は、2008年秋の「KY(カカクヤスク)でいこう」以降、EDLP(エブリデ―・ロー・プライス)戦略を推し進め、消費者から確実に支持を集めるようになった。
『チェーンストアエイジ』誌最新号(2010年2月15日号、P22縲怐jでは、西友マーケティング本部 バイス・プレジデントである富永朋信さんのインタビュー(聞き手:下田健司記者)を掲載しているので、その辺りの裏事情をぜひご一読いただきたい。