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国会議員は70歳で引退しなくてもいいでしょう

 2008年10月1日現在の日本の人口は1億2769万4000人(総務省統計局)。

 年齢別の内訳は、

 25歳未満が3043万6000人(構成比23.8%)

 25歳~29歳が763万人(同6%、25歳以上人口構成比8.4%)

 30歳~39歳が1860万5000人(同14.6%、同20.6%)

 40歳~49歳が1618万7000人(同12.7%、同17.9%)

 50歳~59歳が1766万人(同13.8%、同19.5%)

 60歳~69歳が1700万人(同13.3%、同18.8%)

 70歳~79歳が1266万1000人(同9.9%、同14.0%)

 80歳以上が751万5000人(同5.9%、同8.3%)

 という具合だ。

 

 これに対して、現役国会議員(衆議院480人、参議院238人分)718人を年齢別で分類してみると、

 被選挙権のない25歳未満は0人。

 25歳~29歳が4人(構成比0.6%)

 30歳~39歳が81人(同11.3%)

 40歳~49歳が184人(同25.6%)

 50歳~59歳が185人(同25.7%)

 60歳~69歳が208人(同29.0%)

 70歳~79歳が55人(同7.7%)

 80歳以上(同0.1%)

 となっている。

 

 厚生労働省が発表している2005年の簡易生命表によれば、日本人男性の平均寿命は78.53歳、女性は85.49歳。少子高齢化の進展にともない、65歳以上の人口構成が21%を超える超高齢化社会が定着してしまっている。

 

 そんななかで、自由民主党は、2010年7月の参議院選比例区の候補者選定で70歳歳定年制の厳格運用の方針を示した。

 

 ただ、前掲の日本の人口構成と国会議員の年齢構成を照合すれば、両者のギャップは歴然としており、70歳以上はもちろん、約700万人の規模を持つ80歳以上の世代の言い分をまとめる国会議員がもっと多くてもおかしくない。国会は50縲・0代のものではないはずであり、様々な立場から様々な意見が出されることが健全だろう。ちなみに現在の最高齢は自由民主党の沓掛哲男議員の80歳。

 

 体力的な不安を自覚していないのであれば、84歳にして8年ぶりの参議院選挙出馬を決めたライフコーポレーションの清水信次会長兼CEO(最高経営責任者)のような傑物が現れることは大歓迎だ。

 

 ただし、いつまでもポストにしがみつき、後進に道を譲らないタイプの老害だけはご免だ。