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嫌味なほどの自慢話なのでここは読む必要がありません

 性懲りもなく、今度は第63回杉並区区民体育祭「テニス」の男子B級ダブルスに出場してしまった。

 8月29日の13時にコートに集合すると、折からの熱波と72組の猛者たちの熱気とで、会場には異様な緊張感がある。

 

 試合はトーナメント戦なので、一度負けると終わり。1勝を挙げることを目標にとても上手な上級のパートナーに身を任せる格好で1回戦に臨んだ。

 緒戦はとくにきつかった。私のリターンエースから始まった試合は、こっちのペースで進み、ゲームカウント3-0とリード。ところが私の凡ミスから2ゲームを取り返され、3-2。その後、5-3と突き放すものの、また取られて5-4に。厄介なタイブレークは避け、一気に決めたいところでわがパートナーの大活躍。6-4で接戦を制した。

 

 調子に乗ったわれわれペアは、次の試合を6-1、その次の試合を6-4で勝ちぬき、一気にベスト8まで勝ち進んだ。

 準々決勝では、老獪な試合運びをするペアにあっさりと敗戦を喫してしまったが、「ベスト8」。うーん。なんていい響きなんだ。

 

 試合を続ける中で、私は致命的なミスを何度も犯した。

 たとえば、第3試合。ゲームカウント4-2でリードしていた第7ゲーム。40-40からの1本勝負で普通なら確実に決めることのできるイージーボールをバックボレーするもアウト。4-3と追い上げられてしまう。こうなると勝っているにもかかわらず、気分的には4-4、4-5くらいのプレッシャーがのしかかる。

 テニスでは、つまらないミスが出ると、試合の流れが一気に相手有利に変わってしまうものだからだ。しばらくは何をしても流れがこっちには戻ってこない。

 そこを精神力で我慢して、次に良いプレーが出るまでしのぐしかない。その繰り返しだ。

 犯してしまったミスをなくすことはできないけれども、試合の結果は、まだ変えることができる。

 そこを耐えられるかどうかが、技術力を超えた勝負だ。

 

 本当は、もうひとつ勝って、別の日に開かれる準決勝、決勝に進みたかったが、「ベスト8」。うーん。なんていい響きなんだ。