新生日本セルフ・サービス協会の名誉会長に就任した清水信次さんの話(8月27日@ホテルオークラ)。
「終戦の1945年から2009年までの64年間を2つに分けると、最初の32年間、すなわち1945年から1977年まで日本国民は頑張った。しかし、1978年以降は停滞。国力は確実に落ちて、にっちもさっちもいかない。このままでは中国や韓国にも抜かれてしまう」「旧日本セルフ・サービス協会と全国スーパーマーケット協会という2つの社団法人が合併し、日本の食品スーパーマーケット(SM)が大同団結したことの意味は大きい。これまで日本国をけん引してきたのは重厚長大のハード産業であり、われわれソフト産業のSMと比較すれば安価な電気が使えるなどの優遇を受けてきた。ただ、国からの恩恵を受けてきたにもかかわらず、不況が長引く中で、真っ先に人員削減を実施したのは彼ら。おかしな話だ」「われわれは、消費者の方々とともに、政府、行政、政治にモノを言える革命的な団体になりたい」。
自分を顧みてもそうなのだが、サラリーマンは日常やルーティンワークに忙殺され、視野狭窄に陥り、時代や国家など大きなテーマについて真剣に考える機会をなかなか持てないでいる。日本国を憂えたことはいつ以来だろうか?
だが、清水さんは、真逆だ。大局観にあふれ、日本国についての考えがあり、言葉のひとつひとつに重みがある。
清水さんは続ける。
「この8月30日は明治維新、終戦とともに、日本国にとって3つめの大きな節目になるはずだ。日本の運命を左右する分かれ道だ。どちらにしても、現状から変わらなければ、日本という国家はダメになってしまう」。
そのとおりだと思う。そして、日本の未来のために、何よりも大事なことは、1票の権利を行使することだ。
流通業界に勤務する方は、日曜出勤は宿命なのだが、明後日は特別な日。投票所には必ず行きましょう!