この年齢でサラリーマンをしていると、趣味の草テニス大会や地域のマラソン大会に最高の体調で臨めることは極めて少ない。
仮に大会日に体調をピークに持っていったとしても、今度は雨風などの気候やコートのサーフェス(表面)、コースの上り下りなどの問題が生じ、自分が得手とする条件で試合に出場できることはなかなかない。
結局は、どんなに努力をしても、不測の事態は常に起こり、自分好みの最高の条件で試合に参加することはまず難しいということになる。
サッカー選手を見ていても同じだ。
有力選手になればなるほど、マンマークはきつくなり、自分の思うような条件ではボールを触らせてもらえない。ボールにタッチしている時間も、トッププロになればなるほど少なくなっていく。
もっというなら、編集記者の仕事も同じで、面白い取材先、取材先の協力、執筆の時間などがしっかり確保できることは極めてまれだ。
だから、仕事の前提条件について不平不満を言うのはまったくのお門違いであると言える。
仕事をする上で悪条件は必然と言っても過言ではないわけであり、その中でもちゃんと結果を残し続ける者だけが評価されるのだろう。