「東のヤオコー(埼玉県/川野清巳社長)、西の阪食(大阪府/千野和利社長)」と現在の食品スーパー業界内では東西2つの企業が称賛されている。
『チェーンストアエイジ』誌が2011年4月1日号で実施した「第24回 STORE OF THE YEAR」でも、第1位は阪急オアシス南千里店(大阪府)、第2位はヤオコー八王子並木町店(東京都)といみじくもこの風評通りの結果となった。
確かに、業界関係者の中では、両社を非難する者をほとんど知らない。
では、消費者はどうだろうか?
小誌の店頭聴き込み調査によれば、大半は絶賛だが、非難の声もなくはない。
「商品が高い」「うるさい」「店内が暗い」なかには「総菜の味が合わない」という意見まである。
立場が異なれば、ものの見方は大きく変わるということがよくわかる。
どんなに良い店舗でもすべての消費者を満足させることはできない。
小売業界に独占はありえないからこそ、そこに商機があり、勝機がある。