「初めてという言葉にマスコミは弱い」。
過日の朝日新聞『天声人語』に書かれていた。
まさにその通りであり、我々は、取材先でも何か新しい取り組みはないかと必死に探しまわり、レポートする。その結果、『チェーンストアエイジ』誌でも、ニュースとして面白く取り沙汰されるのは、「初めて」ネタになることが多い。
しかしながら、試行錯誤の実験が大半である「初めて」の取り組みには成功するものが少ない。
ということは、我々が、「初めて」ネタを探しまわりレポートをすればするほど、ミスリードを犯す危険性が生じるわけだ。
「初めて」を新店などの売り物としてPRしたい企業や経営者は少なくないけれども、そんな言葉に踊らせられない冷静な視点を持ちたいと自戒する。