5月11日から何となく咳が出るな、と自覚症状はあった。
そこから、日を経るごとに症状は悪化。熱はないものの、鼻水がひどい。何をすれば、こんなに出るのだというほど、止まらない。
5月13日は、大阪に日帰り出張だったが、行くのをやめようと考えたほど具合が悪くなった。その日は、何とか根性でこなしたが、14日、15日は最悪の体調で寝床から起き上がれず、趣味のテニスも休んでしまった。
16日に会社のそばのかかりつけの医者に行くと、驚かすのが大好きなS先生はいつもの意地悪そうな顔で「風邪だと思ったろ? なっ、風邪じゃないんだな、これが…。黄砂が飛んできて、変なウィルスを運んでいるんだな」と言って、処方箋を出すだけ――。
言われたとおりに、4種類の「のみぐすり」を言われる頻度で飲んだけれども、まあ治らない。
不安を覚えて、周囲に聞くと、私と同じような症状を抱える患者が増えていることが分かった。特徴は、大量の鼻水と罹患期間の長さにある。
使ったティッシュは3箱、600組。ようやく普通に戻ってきたのが5月21日。実に10日間も“風邪”っぽかった。
不安定な社会情勢の中で、わけのわからない病気にかかると、本当に心細いものだ。
みなさん、お気をつけください。
そして、被災地にも、この“難病”に罹患している方々がいるのだろう、と考えると、胸が痛む。