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日本市場で進化するメトロ キャッシュ&キャリー

 メトロ キャッシュ&キャリー ジャパン(メトロ:東京都/石田隆嗣社長)は、9月17日、群馬県高崎市に同社7号店となるメトロ高崎店を開業した。

 

 以前にも書いたように同社は、完全なBtoB(企業間取引)の商売で、会員は飲食店や居酒屋などの業者のみ。一般消費者は入店すらできないことが大きな特徴だ。売場面積3000平米に1万2500アイテム(うち非食品1500アイテム)を集め、1店舗当たり約40億円の売上がある。

 

 メトロのお客の目的は、ショッピングではなく、仕入れだ。

 同社は利用者の日常を『料理人シュンの 仕入れ100%活用術』というマンガ冊子でまとめている。非常に面白かったので要点を紹介したい。

 ・従業員は飲食店業者の相談に進んで乗ってくれる

 ・飲食店業者の店用のメニューを提案してくれる

 ・新商品の提案や素材の料理方法をフレンドリーに教えてくれる

 ・事前に電話で注文すれば豚肉などを好みのサイズにカットしておいてもらえる

 ・種類、処理の違いを合わせてマグロは50種以上、エビは80種以上の品揃え

 ・『メトロメール』でお勧め品情報を定期的に配信

 ・ソムリエが常駐しており、お客のメニューに合わせてワインリストを作成してくれる

 ・生鮮3品、日配品、酒類、加工食品、洗剤や弁当の容器、厨房着、厨房道具などワンストップで仕入れられる

 ・無料のコーヒーサービスが受けられる

 ・屋根付き駐車場で濡れる心配がない

 

 とざっと、こんなところだ。

 セルフサービス方式を導入している企業がすべてをマネできるわけではないが参考になるサービスは数多い。メトロは、2009年度も日本の景気悪化をものともせずに、25%増と驚異的な成長を遂げている。

 

 (詳しくは『チェーンストアエイジ』誌2010年10月15日号で。2009年10月24日のブログもぜひお読みください)