この週末は、夏休みを利用してテニスの合宿に行ってきた。
所属するスクールが主催するもので、知り合いこそいるものの8割以上は初めて口をきく人、という感じだ。
最終日には、参加者がいくつかのグループに分かれて、ダブルスの対抗戦を行った。
勝てば表彰されるギリギリの3位、負ければ何もなしという状態で臨んだ最終試合で組んだのは、わがチームのキャプテンOさんだ。
対戦相手は、なかなかの難敵でわれわれ同様、負ければ何もなしという状況。つまりは、この目の前にある試合はお互いが勝つしかない。
4-2でリードしていたゲームは、相手の追い上げにあい、あっという間に4-4に。どちらが勝ってもおかしくないような展開になってしまった。
流れが大きく変わったのは、Oさんが通常ではあり得ない形で果敢にポーチに出て、ボレーを決めたところだ。これを機にペースを完全に取り戻したわれわれペアは6-4で接戦を制し、5人のチームメイトともども商品をゲットした。
Oさんとは、初日、2日目と一緒に練習し、前日夜に開かれたパーティでも一緒だったけれども、とくに仲が良い、というわけではなかった。
しかし、艱難辛苦をともにして難局を乗り切った試合後は、一挙に距離感が詰まり、旧知の間柄のようになり、試合を振り返りながら、ふつうに軽口を叩いている。
何度も飲みに行っても、なかなかこんな関係にはなれないものだが、テニスではこんなことがままある。
そして、それもテニスの醍醐味というものなのだろう。