[東京 29日 ロイター] – 厚生労働省が29日発表した12月の有効求人倍率(季節調整値)は1.06倍で、前月と同水準だった。ロイターがまとめた事前予測とも一致した。コロナ前に1.5倍台で推移していたことを踏まえれば依然として低水準となっている。
企業側の求人状況を示す月間有効求人数(季節調整値)が前月に比べて0.1%ポイント低下した。12月の新規求人で、パートタイムを除く一般(フルタイム)は前月比プラス2.3%と底堅い動きが続きが続いた。一方、パートタイムは同マイナス3.9%と、パートを多く雇用する飲食サービス業や小売業などの求人に新型コロナウイルスの感染再拡大の影響が出たとみられる。
一方、月間有効求職者数(同)は0.7%ポイント低下。新型コロナの感染拡大によりハローワークに来所して職を求める人が減っているという。希望するような職がなく、就職活動を控える動きも背景にあるとみられている。
総務省が同日発表した12月の完全失業率(季節調整値)は2.9%で、前月から横ばい。完全失業率は、ロイターの事前予測調査で3.0%が予想されていた。