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実践!流通英会話28 業界用語“POP”は英語で何と言うでしょうか?

海外店舗を視察に行っても質問ができない。視察先の担当者とあいさつができずにモジモジしてしまう。そんなアナタに“流通英語”の基本を教えます!第28回は、お金を使わずに店舗のイメージを変えた手法の続き。今回も動詞を使わない別の質問の仕方を紹介しますから、気軽に話を広げることができます(これまでの全スキットはこちら)。

Photo by JackF

今回のシーンと登場人物

ディスカウンターとの競合対策を学ぶため、やまだスーパーマーケットの山田信彦社長は、コーディネーターの大森剛と共に、ダンデライオン・マーケットを訪問。2人は、レイノルズ取締役と旗艦店のストーン店長の案内で店舗を視察し、ウォルマート対策について話を聞く。現在、店内プロジェクトチームが行ったイメージチェンジの話を聞いている。

 

登場人物
山田信彦 : やまだスーパーマーケット社長
トム・レイノルズ : ダンデライオン・マーケット取締役マーケティング部長
大森剛 : コーディネーター
ケン・ストーン: ダンデライオン・マーケット旗艦店店長

難易度(各英語センテンスに表記されています)
初級 : あいさつなど基本的な言い回し
中級 : よく使うので覚えておきたい言い回し
上級 : さらに突っ込んだ会話ができる言い回し

 

今週の英会話

山田:How about other departments? (中級)
ほかの部門ではどうですか。

ストーン:As you saw in the seafood department, the display is very much like a fish shop.(中級) That idea was from our seafood department team.
鮮魚売場でご覧になったように、ディスプレイがまるで鮮魚専門店のようです。 あれは鮮魚部門チームのアイデアです。

レイノルズ:In meat department, the team decided to write all POP signs in the department by hand.
精肉売場では、プロジェクトチームが 売場のすべてのPOP(ピーオーピー)を手書きでつくることを決めました。

ストーン:Now you can see handwritten signs in every department. There are a lot especially in the produce department.
今ではどの売場でも手書きPOPを見ることができます。 とくに、青果売場ではたくさんの手書きPOPがあります。

解説

改装の失敗の打開策の2つめ、売場のイメージチェンジの話の続きです。今回は、難しい構文や単語はほとんど出てきません。以前ご紹 介した見慣れた単語や単純な構文ばかりです。その中で着目していただきたいのは、動詞を使わない質問の仕方です。前号で、ひとつ ご紹介しました。「Such as?(たとえば?)」でしたね。今回も、ひとつご紹介していますので、ぜひとも覚えて使ってください。

このセンテンスを覚えよう!

How about other departments?:動詞を使わない質問文で す。汎用性は前回のSuch as? よりも広いです。「~~はどうですか ?」という意味です。ここでは、ストーン店長が青果売場の事例を挙げ たので、「ほかの部門はどうですか?」と山田社長は聞きました。その ほか、自分が意見を言った後で How about you? と尋ねれば、「あなたはどのような考えですか?」という意味になります。あるいは、同 僚が実行したプロジェクトについて説明しているときに、「で、結果は どうだったの?」と聞きたいときは How about the result? となりま す。とても便利なフレーズです。

The display is very much like a fish shop.:もっと単純化 してみましょう。The display is like a fish shop.で「そのディスプ レイは鮮魚専門店のようです」という意味です。likeといえば、「好き だ」という動詞を思い浮かべます。この場合のlikeは動詞ではなく、 形容詞や副詞の「~~のようだ」「~~に似ている」の意。like~~と使 います。

KEYWORD 専門的な用語

POP:すでにおなじみ。意味を説明するまでもありません。「購買時 点 」 の 意 味 で 使 う 場 合 に は p o i n t – o f – p u r c h a s e 、「 購 買 時 点 で 用 い られる掲示物」という場合にはPOP(ポップではなく、ピーオーピーと 発音します)と、区別して使う業界人が多いようです。

KEYWORD 一般的な用語

especially:「とくに」「中でも」という意味。複数のものを比較して 「とりわけ~~である」というときに用います。especially とspecially はスペルがよく似ています。specially は、「特別に」「わざわざ」とい う意味で、特別な用途や目的であることを表す副詞です。