パルコは6月19日、インターネットを通じて小口資金を募集するクラウドファンディングで、ベンチャー企業のCAMPFIRE(キャンプファイヤー、東京都渋谷区)と資本業務提携すると発表した。
パルコはキャンプファイヤーの株式の一部を取得すると共に、同社が2014年から運営する購入型クラウドファンディング「BOOSTER(ブースター)」を今年7月26日からキャンプファイヤーとの共同運営に切り替える。また、新たな金融サービスの開発に両社で取り組む。
矢野経済研究所によれば、国内のクラウドファンディング市場は13年度の約125億円から17年度には約1090億円まで拡大している。
パルコはこれまで、ブースターで集めた資金でアート作品を商品化したり、ITベンチャーと組んで英会話ロボットを開発・販売したりするプロジェクトを手がけた。キャンプファイヤーが運営するクラウドファンディングのサイトでは1万2000件以上のプロジェクトを掲載しており、ブースターを同社との共同運営に切り替えることで、両社合計の流通総額を2020年に200億円に拡大することを目指す。