日本百貨店協会が発表した全国百貨店の9月の売上高は、既存店ベースで前年同月比3.0%減だった。2度の台風上陸や北海道での地震など自然災害が続いて店舗の休業や営業時間の短縮を迫られたことが響いた。前年実績割れは3ヵ月連続となった。
地域別では、10大都市のうち東京、横浜、福岡は前年実績を上回ったが、大阪(4.1%減)や札幌(11.1%減)など7都市は前年割れだった。
インバウンド(訪日外国人客)向けの免税品売上高は6.3%増の246億円と22ヵ月連続のプラスとなった。台風による関西空港の一時閉鎖があったが、大阪の減少分を名古屋や福岡などが補う格好となった。
大手百貨店の既存店売上高は、三越伊勢丹が0.4%減、大丸松坂屋百貨店が2.1%減、高島屋が2.8%減、そごう・西武が0.7%減、阪急阪神百貨店が0.2%減だった。