三越伊勢丹ホールディングス(HD)は9月26日、傘下の三越伊勢丹が運営する伊勢丹相模原店(神奈川県相模原市)と伊勢丹府中店(東京都府中市)、新潟三越伊勢丹が運営する新潟三越(新潟市)の3店舗を閉鎖すると発表した。
伊勢丹相模原店・府中店は2019年9月末、新潟三越は20年3月22日に営業を終了する。3店舗はいずれも赤字が常態化していた。伊勢丹府中店については商業施設として営業を再開する方向で関係者と協議を進めている。また、新潟三越伊勢丹は、もう1店舗の新潟伊勢丹に経営資源を集中して競争力の強化を図る。
伊勢丹相模原店は1990年に開業、93年の増床を経てピーク時の96年度には売上高が377億円に拡大したが、直近の2018年3月期は195億円とほぼ半減。1996年開業の伊勢丹府中店も初年度の261億円をピークに売り上げは減少し、直近では148億円にとどまった。新潟三越は1996年度の250億円が売上高のピークで、直近は129億円だった。
これまでに3店舗合わせて157億円の減損損失を計上している。